【現役配達員が語る】2026年の夏はUberEatsをやらない方がいい

2026年の夏はUberEatsをやらない方がいい

この夏にUberEatsで配達を始めようと考えているそこの、あなた。

やらないほうがいいです。

理由はシンプルで、この夏の報酬は例年より3〜4割少ないからです。

「稼げる/稼げない」以前に、1件あたりの単価が去年までと別物になっています。

猛暑という厳しい環境下での労働には見合わない報酬だからです。

ただ「安くなった」と言うだけでは伝わらないので、先に私が使っている基準を出しておきます。

都内なら「1km = 200円」

これが最低ラインです。ここ4年くらい、都内で走っているとだいたいこの水準に落ち着いていました。( ※ 夏や冬の厳しい環境下には1km300円が水準になります)

これが「受けていい案件」のラインです。下回るなら、待った方がマシか、そもそも稼働そのものを考え直した方がいいと思っています。


2026年夏の報酬水準「1km100円」

2026年7月29日現在、都内で表示される報酬はこうなっています。

ここにUberEats特有のクエスト(回数ボーナス)が乗ります。

仮に1件あたり300円上乗せされたとして、5kmの案件で800円。

それでも例年の1,000円には届きません。

しかもクエストは「達成して初めて」入るもので、達成できなければゼロです。

時間で割るとさらにはっきりします。

5kmの案件は、店での待ち時間を含めると商品ピックから配達完了までバイクだと25〜30分が目安です。

基本報酬だけで受け続けると、時給1,000円台。

東京都の最低賃金(1,226円)とほぼ同じ水準まで落ちます。

しかも個人事業主の場合だと

車両代、ガソリン代(またはバッテリー・タイヤ代)、保険料、通信費、そして国民健康保険と年金。すべて自腹で、この時給から引かれていきます。手元に残る額で考えれば、最低賃金を下回る時間帯すら出てきます。

なお、単価だけ見れば「半減」ですが、実際の1日の売上は3〜4割減というのが私の実感です。

理由は、クエストやたまに紛れ込む高単価案件やチップで平均を押し上げるからです。

裏を返せば、クエストと「たまに当たる高単価」に依存しないと成立しない働き方になった、ということでもあります。

※ ここで挙げた数値は、私自身が新宿エリアで記録している稼働データに基づく体感値です。エリア・時間帯・車両によって差が出る点はご承知おきください。


単価が半分なら、同じ額を稼ぐには2倍走るしかありません。

ですが1日の時間は増えませんし、体力も増えません。

長時間・長距離を走れば、車両の消耗は加速し、事故のリスクも上がります。無理をすればするほど経費が増え、リターンが目減りしていきます。

「稼働時間で殴る」という、この仕事で唯一許されていた解決策が、封じられているわけです。

これが、私が「この夏にUberEatsはすすめない」と言い切る理由です。稼ぐための手段が構造的に潰されているからです。


ではどうするか?

「すすめない」だけで終わらせても意味がないので、私なりの答えも書きます。

これから始める方へ

やるなら、以下の条件付きです。

  1. 複数社に登録してから始める
    出前館、ロケットナウなど、稼働エリアに入っている会社は先に登録しておく。
  2. 副業・時間限定から入る
    空いた時間を埋める働き方なら、単価が下がっても苦になりにくい。
  3. 車両に金をかけない
    新車や高額なバイクを用意すると、今の単価では回収できない可能性が高い。

それから、

「受けない基準」を数字で決めておいてください。

私の場合は「1km200円」。これを下回る案件は、基本的にスルーします。

感覚だけで判断すると、疲れてきた時に安い案件を拾い始めて、1日の平均を自分で下げてしまいます。

基準を決めるメリットは、単価が戻ったときにすぐ気づけることでもあります。

自分の物差しを持っていない人は、値下げされても気づきません。

そしてもう一つ。走る量を増やして帳尻を合わせようとしないこと。

前の説明の通り、それは経費と事故リスクを増やすだけで、手残りはほとんど改善しません。単価が半分の環境で2倍走るのは、対抗策ではなく消耗です。


それでもUber Eatsを選ぶなら

否定ばかり書きましたが、この仕事の利点は消えていません。

  • 面接なし、履歴書なし、すぐに働ける
  • シフトがなく、1時間だけの稼働も可能
  • 対人ストレスが少ない

「今すぐ現金が要る」「他の仕事の合間を埋めたい」——この用途なら、いまも合理的な選択肢です。

最後に

数字は毎年変わります。今回の夏はかなり下がりましたが、上がる時もあるでしょう

大事なのは、誰かの「稼げる」を信じることではなく、自分の物差しを持って動くことです。

ですので、今回の私の結論はこうです。

2026年7月29日現在、この夏にUber Eatsを始めるのはおすすめしません。少なくとも、1km200円を下回る案件を拾い続ける働き方は、もう割に合わないです。

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